ラミネートの心得

ラミネートフィルムの厚さ

 ラミネートフィルムの厚さの単位はミクロン(μ)表され、100ミクロンは0.1mmに相当します。一般にフィルムが厚くなると比例して硬く、重く、丈夫なものとなります。100ミクロンフィルムは最も一般的で、通常の使用であれば100ミクロンを使います。その一つ上の150ミクロンは、100ミクロンより反りにくく丈夫で耐久性もあるため、お店のメニュー等に適しているフィルムです。もっとも厚い250ミクロンフィルムは、加工するとプラスチック板の様に硬くなります。そのため、屋外看板や案内板、パチンコ店のプレート等によく使われています。250フィルムは、加工できるラミネーターが限られるので加工する際は、注意しましょう。
 また、ラミネートフィルムの大きさについてですが、サイズの単位はA4、B5のような規格名と 縦と横をミリメートル(mm)で表示しています。例として、ラミネートフィルムのA4サイズは216mmx303mmとなっており、まわりに3mmの余白を作るため、A4用紙(210mmx297mm)より6mm大きくなっています。

失敗しないラミネート加工方法

 いくつかの簡単なことにきをつけてラミネートすると、失敗なくきれいにラミネートすることができます。また、ラミネーターも長くキレイにお使いいただくことができるので、チェックしましょう。まず、加工物は奥まではさみ込みましょう。余白をあけた場合、フィルムが巻き込んでしまう恐れがあるので、ラミネートする紙を奥まで差し込み、必ずフィルムのシール部(接合部)に押し当ててセットしてください。そして、フィルムを差し込む方向をきちんと確認することが必要です。フィルムは必ずシールされた側(接合部)から、ラミネーターに入れましょう。開いている側からラミネーターに入れてしまうと、フィルムが巻き込んで詰まってしまいます。後、加工する前にフィルムを切らないでください。ラミネートする前にフィルムを切ったり変形させたりすると、フィルム巻き込み・故障の原因となってしまいます。それに、フィルムの継ぎ足しもタブーです。フィルムを継ぎ足した場合、こちらもフィルム巻き込み・故障の原因となってしまいます。もし、大きめのフィルムを使用する場合には、捨て紙を入れましょう。最適なサイズのフィルムがない場合は、大きめのフィルムを使用し、空いたスペースに捨て紙を入れてラミネートするといいですよ。ラミネート後、適当なサイズに合わせてカットすれば問題ありません。空いたスペースが多いままラミネート加工を行うと、故障の原因となってしまいます。最後に、ラミネートが終了しましたら、ローラーの簡単な清掃を行いましょう。ローラーが汚れていますと巻き込みの原因となりますので、加工後クリーニングを行って汚れを取り除くようにしましょう。また、古くなった汚れは非常に取りづらくなりますので、できるだけこまめに清掃を行うと、ラミネートを長くきれいにご使用することができます。

※ラミネーター清掃方法

 カレンダーやカタログ(中手)の用紙を二つ折りにし、折り目側から機械に挿入します。これを数回繰り返して、汚れを取ります。ここで注意!ローラー清掃の際に、コピー用紙などの薄手の用紙を使用しないでください。中に巻き込む可能性があります。巻き込んだものは機械の外に出てきませんので、直ちに電源を切って電源コンセントを外し、各メーカーにお問い合わせください。

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Last update:2023/5/22

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